奇美集団傘下の偏光板メーカー、奇美材料科技（チーメイ・マテリアルズ・テクノロジー）は26日の董事会で、中国・江蘇省昆山市に偏光板の前工程生産ライン２本と後工程生産ライン１本を設置することを決議した。27日付工商時報などが報じた。
新工場は2016年第１四半期の稼働を見込む。量産後の奇美材料の偏光板生産能力は50％増加する見通しで、需要の高まる中国市場攻略を狙う。総投資額は２億9,800万米ドル。
同工場設置に当たっては、中国の昆山開発区国投および昆山経済技術開発区工業発展と合弁会社を設立する。資本金は１億5,000万米ドル。奇美材料は間接出資も含めた持ち株比率は49％に上り、筆頭株主となる。新会社の経営権を掌握し、董事長、総経理を派遣する予定だ。
