産業用コンピューターの凌華科技（ＡＤリンク・テクノロジー）は12日の董事会で、ドイツの医療用組み込みコンピューターシステムメーカー、ペンタの全株式を740万米ドルで取得することを決議した。同社は、ペンタの医療用システムとディスプレイの独自設計・研究開発（Ｒ＆Ｄ）、製造力を評価しており、ペンタブランドを通じてドイツ医療分野の新規顧客を開拓する。13日付経済日報などが報じた。
劉鈞ＡＤリンク董事長は、今回の買収で、欧州の顧客に対しより迅速に技術サポートを提供できるようになり、医療市場シェアの拡大が見込めると指摘した。
同社は医療関連の売上高が２割以上を占める。ペンタの昨年売上高は約640万ユーロ（約９億円）で、医療関連が６割を占めた。
ＡＤリンクは３月からペンタ買収を業績に反映する予定だ。証券会社は、同社の第１四半期連結売上高は前期比２桁増、通年では前年比15～20％増と予測した。
