製紙大手の永豊餘投資控股（ＹＦＹ）が出資するバイオ医薬品メーカー、太景生物科技（タイジェン・バイオテクノロジー）は13日、同社が開発した抗生物質新薬「ネモノキサシン（奈諾沙星）、商品名・太捷信」が衛生福利部食品薬物管理署（ＴＦＤＡ）による販売認可を取得したと発表した。台湾内で独自開発されたＮＣＥ（新規化合物）が認可を受けるのは初めてのケース。14日付経済日報が報じた。
ネモノキサシンは黄色ブドウ球菌を消滅させる効果を持つ新たな抗生物質で、経口剤と注射剤の販売が予定されているが、今回は経口剤で台湾販売の認可を受けた。
台湾での発売後は、一部製造を美時化学製薬（ロータス・ファーマシューティカル）に委託するが、販売は太景生技が自社で手掛ける方針だ。
また同新薬は商機が台湾の５倍とされる中国での発売に向け昨年４月、同国の国家食品薬品監督管理局（ＣＦＤＡ）に申請を行っているほか、シンガポールやマレーシアなど東南アジア市場でも販売申請する計画だ。
