市中銀行が高金利を設定し、人民元建て預金に人気が集まっていると報じられている一方、国泰金融控股が18日発表した３月の国民経済信心（信頼感）調査（庶民指標）によると、80.6％が人民元預金を保有していないことが分かった。５人に１人しか人民元預金を保有していない計算だ。また、今後１年以内に人民元預金を予定する割合も42.4％と前年同月（45.8％）から3.4ポイント低下しており、中国の経済減速や最近の人民元安が投資意欲に影響を与えているようだ。19日付蘋果日報が報じた。
同調査によると、預金残高に占める人民元の割合は「５％以下」が12.2％と最も多く、▽「５〜10％」、3.9％▽「10〜15％」、1.5％▽「15％以上」、1.8％──だった。
一方、今後１年で人民元預金を行う予定で、預金全体の「５％以下」を考えていると答えたのは22.4％だった。その他、▽「５〜10％」、12.6％▽「10〜15％」、3.9％▽「15％以上」、3.5％──だった。
人民元相場は売りレートが春節（旧正月）後初の取引日（２月５日）の１人民元＝5.055台湾元から、３月18日には4.935台湾元（約16.4円）へと人民元安が約2.4％進んでいる。
