ＩＴ関連ニュースを専門に手掛ける情報サイト、ＣＮＥＴの報道を基に22日付蘋果日報などが伝えたところによると、グーグルは同社モバイル製品「ネクサス」シリーズから8.9インチのタブレット型パソコンを今年下半期に発売する計画で、製造は宏達国際電子（ＨＴＣ）が受託するもようだ。販売価格は299米ドル以上で、早ければ７月から量産に入るとされるが、ＨＴＣはメディアの取材に対し「市場のうわさにはコメントしない」と答えた。
グーグルはこれまで「ネクサス」シリーズにおいてサムスン電子、華碩電脳（ＡＳＵＳ）、ＨＴＣ、ＬＧエレクトロニクスと提携を行ってきたが、報道が事実とすればＨＴＣをパートナーに迎えるのは2010年に発売されたスマートフォン「ネクサス・ワン」以来となる。
なお8.9インチのネクサスは、これまでＡＳＵＳをパートナーとして開発してきた７インチの「ネクサス７」に代わる製品となるとみられ、ＨＴＣはＡＳＵＳから受注を奪う形となる。
また22日付聯合報は、ＨＴＣによる8.9インチ・ネクサス受託には、同社がタブレット型ＰＣ市場への返り咲きを果たす上での「予行演習」的な意味合いを持つと指摘している。
