ニュース 社会 作成日:2014年3月31日_記事番号:T00049463
 30日に総統府前の凱達格蘭(ケタガラン)大道で行われた、中台サービス貿易協定に反対する大規模デモは学生を中心に、馬英九政権始まって以来の人出を集めた。あまりに参加者が多かったせいで周辺の都市交通システム(MRT)駅は乗客が構内で身動きできないほどに大混雑。運営会社、台北大衆捷運公司は急きょ、列車を通過させる措置を取った。

デモには黒シャツ着用が呼び掛けられていたことから、台大医院駅構内は黒い服を着た人々であふれ返った(30日=中央社)
台北MRTでは同日午後2時前から、台北駅、台大医院駅、中正紀念堂駅、善導寺駅といった駅で乗客が増え始め、特に抗議活動用の特設ステージが設けられた凱達格蘭大道に近い台大医院駅では外部への出入口付近が人で埋まり、駅構内から外へ出られなくったため、プラットホームがすし詰め状態となった。
事態を重く見た台北大衆捷運は、午後2時40分ごろまで、台大医院駅および中正紀念堂駅では1便ごとに列車を停車せず、通過させる措置を取った。デモが原因で同様の措置を取るのは初めてのケースだ。
同社の統計によると、両駅における午後8時までの乗客数は延べ15万7,000人で通常の日曜日に比べ9万1,000人多かった。
また今回のデモには中南部からも多くの学生や市民が参加していたため、こうした参加者のUターンに対処するため、台湾高速鉄路(高鉄)は午後8時台と9時台に各1便、台北駅発下り方面行き各駅停車(全自由席)を増発した。
台湾鉄路(台鉄)も台北・松山〜新竹間の便を増発した他、樹林(新北市樹林区)止まりの列車を新竹まで延長運行した。
なお今回のデモの参加人数について主催者は50万人を超えたと発表しているが、これに対し警察発表は11万6,000人と大きな開きが生じている。
ただ警察発表の参加人数は、2006年に発生した陳水扁総統(当時)の退任を求めるデモや、13年に陸軍で兵役中の下士官が虐待によって死亡したとされた事件に対する抗議デモを下回っているが、現場の状況や空撮画像からはこれらデモを上回る人出があったと推測され、警察への批判の声が上がっている。
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