金融監督管理委員会（金管会）がこのほど、人民元建て従来型保険商品の販売を生保６社に１商品ずつ認可したところ、一部の生保が２つの商品を同時に発売したことから、金管会は２日、認可された商品以外の販売は認められないと各社に通達した。３日付経済日報が伝えた。
２つの従来型保険商品を発売していたのは、中国人寿保険（チャイナ・ライフ・インシュアランス）と中国信託人寿保険（ＣＴＢＣライフ）の２社。
２社が商品の同時発売に踏み切ったのは、保険会社が新型の保険商品を発売するに当たり、金管会保険局の認可を受ければ、同種の保険商品を別途発売する際に審査が免除され、届け出を行うだけでよいとする規定に沿ったものだった。２社はしかも、認可を受けていない「第２の商品」を主力商品に位置付けていた。
認可を受けた保険商品と同種の「第２の商品」をめぐっては、適切な発売時期に関する明確な規定がなく、グレーゾーンだった。しかし、保険局は同時発売は「好ましくない」との立場で、今後規定の見直しが見込まれる。
