工作機械部品大手、上銀科技（ハイウィン・テクノロジーズ）が２日発表した第１四半期の連結売上高は30億1,200万台湾元（約102億円）で、前年同期比26.9％増の大幅成長を遂げた。粗利益率は39.8％へと前年同期の34.95％から上昇した。卓永財董事長は、第２四半期は標準部品の受注が満杯で、さらなる増収が期待できる他、下半期の景気は上半期より良くなるとの楽観的見通しを再度示した。３日付工商時報などが報じた。
卓董事長はまた、今後３年は毎年30億～40億元の投資を行うと述べた。工場新設と設備の購入に充て、生産能力拡充と経営規模拡大を図る。
世界市場の開拓では、中国子会社「上銀科技中国」が中台それぞれで投資認可を得て、間もなく営業を開始する。江蘇省蘇州市の１万2,000坪の土地に組み立て、研究開発（Ｒ＆Ｄ）、物流工場を建設する予定で、７月前にも着工したい考えだ。
この他、世界の主要自動車メーカーの相次ぐブラジル工場設置を好感。特にトヨタ自動車が川上の部品メーカーにハイウィンのボールねじやリニアガイド、単軸ロボットを導入するよう求めているため、同社はこのほど現地の販売会社を買収を決議した。
