半導体大手、ＮＸＰセミコンダクターズは27日、無線通信用アンテナなどを製造する啓碁科技（ＷＮＣ）と提携して開発した「スマートグリッドソリューション」が英国のスマートグリッドに採用されたと発表した。28日付経済日報が報じた。
両社が開発したソリューションは、ＮＸＰの無線マイクロコントローラ「ＪＮ5168」を統合し、各スマートメーターからコンセントレーター（集信装置）へ電力使用量などのデータ送信を担い、エネルギー消費の改善を促す。英国のスマートグリッドでは現地企業がメーターを製造する。
アンドリュー・ラッセルＮＸＰ・大中華区市場行銷副総裁は、スマートグリッドを含めたモノのインターネット（ＩｏＴ）技術について、2030～40年までに１兆個の装置がネットワークでつながり、生産額にして約30兆米ドルの産業がその影響を受けることになると指摘した。
なお啓碁科技は近年、自動車向け無線通信およびスマートハウス向け製品などへの転換を進めており、ＮＸＰの製品が英国のスマートグリッドに採用されたことで、今後の業績への貢献が予想される。
