ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）が９日発表した５月連結売上高は前月比1.2%増、前年同月比76.8%増の193億3,000万台湾元（約660億円）で４カ月連続で過去最高を更新した。今年２月に合併を完了した晨星半導体（Ｍスター・セミコンダクター）の業績に加え、第３世代移動通信システム（３Ｇ）対応のスマートフォン用チップ需要好調に支えられた。10日付経済日報などが報じた。
モルガン・スタンレー証券のアナリストは、例年メディアテックの５月売上高は中国の労働節（メーデー、５月１日）連休向け需要期が終わるため小幅減少となるが、今年は輸出が好調だったと指摘。第２四半期の売上高目標515億～552億元の達成は確実だと予測した。
なおメディアテックは、オクタコア（８コア）チップの需要が予想を上回っており、スマホ用チップの第２四半期出荷量は8,000万～9,000万セットに上る見通しだ。
