鴻海精密工業が10日発表した５月の連結売上高は前月比8.99%減、前年同月比10.82%減の2,679億6,600万台湾元（約9,100億円）と、２カ月連続で3,000億元を割り込んだ。11日付経済日報などが報じた。
鴻海は、パソコン、消費者向け電子製品、通信機器の在庫調整、新旧製品の入れ替えが減収の主因と説明した。証券会社は、非需要期のため、鴻海の減収は想定内と指摘した。
鴻海の１〜５月累計の連結売上高は１兆4,454億300万元で、前年同期比3.15%増と、依然成長を維持している。
証券会社は、アップルが近く発売するとされるスマートフォン次世代機種「iPhone6」は4.7インチが７月、5.5インチが８月量産と市場で観測されており、受託生産の鴻海は７月から売上高が回復すると予測した。
郭台銘（テリー・ゴウ）董事長。鴻海は自社ブランドのロボット「Foxbots」を開発中だ（10日＝中央社）
