ＩＣ設計の瑞昱半導体（リアルテック・セミコンダクター）は17日、3,000万米ドルを投じて設立したシンガポール子会社の開業式典を挙行した。主に研究開発（Ｒ＆Ｄ）を手掛ける同子会社の設立についてリアルテックの黄依瑋総経理は、「シンガポール経済開発庁の協力と、同国の海外人材受け入れ政策によって東南アジア初の子会社設立を決めた」と語った。中央社が報じた。
リアルテックはシンガポール子会社を東南アジア市場開拓の前哨基地とする考えだ（17日＝中央社）
設立式典に出席したシンガポール経済開発庁のリム・コックキアン副次官はあいさつの中で「リアルテックの子会社は、25人体制の経営本部と50人体制のＲ＆Ｄチームから成り、今後５年間で１億8,000万シンガポールドル（約147億円）の投資を行う」と説明した。
なお黄総経理によると、同子会社の研究チームは主にモノのインターネット（ＩｏＴ）や無線通信技術の開発を手掛け、将来的にはソフトウエア、ハードウエア、デジタルＩＣ設計に関する人材をシンガポールおよび東南アジアから広く募集する計画だ。
