ニュース 商業・サービス 作成日:2014年6月30日_記事番号:T00051234
巨額の累積赤字などで財政難に陥っている台湾高速鉄路(高鉄)の范志強董事長は、27日に開かれた株主総会で、自身の就任前だった今年2月に契約が結ばれた高鉄新竹駅にシネマコンプレックス(複合型映画館)を設置する計画について、契約の一時凍結が確定したことを明らかにした。范董事長は「借金を返せていない状況でさらに金を借りて映画館をつくる行為はどうやっても申し開きできない」と理由を述べた。その他の駅周辺開発についても見直しが行われるとみられる。28日付聯合報が報じた。
范董事長はまた、累積赤字521億台湾元に加え特別株の株主に対する配当金など計735億元(約2,500億円)の債務問題を解決するためには、「政府から事業権の延長を勝ち取らなければ高鉄は生き残れない」と語った。その上で、7月中旬に交通部高速鉄路工程局と話し合いを持ち、8月末にも財務改善プランを提出する考えを示した。
なお株主総会で一部株主から、高鉄運賃を値下げするよう求める声が上がったが、范董事長は「高鉄は年末にも破産する危機に直面しており、この危機を乗り越えられれば検討する」と回答するにとどめた。
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