米インテルが台湾における次世代高速無線通信規格WiMAX（ワイマックス）関連の投資計画を変更するとの見方が市場で拡大している。21日付工商時報が伝えた。
インテルは当初、台湾でWiMAX事業を行う通信会社への出資を視野に入れていた。これについて、経済部は「インテルの台湾投資計画に変更はない。ただ、通信会社への出資ではなく、パソコンの受託生産メーカーやネットワーク関連企業との協力を進める方向に方針転換する可能性がある」と指摘した。経済部はインテルに対し、台湾企業がインド、ロシアなどの新興市場に進出する上での支援を求めたい構えとされる。
政府高官は、インテル側と台湾で初めての「インテルWiMAX研究開発センター」の設置に向けた交渉を進めていることを明らかにした。
同紙は「WiMAXの普及は世界的に遅れており、台湾での投資も調整を迫られた。インテルと台湾企業の協力規模もWiMAXの発展速度に左右される」と分析した。
