29日付蘋果日報は、27日に台北市でコンサートを開いた演歌歌手の細川たかしさん（64）を追跡取材し、細川さんが繁華街の林森北路にあるスナックで飲酒した後、女性をホテルに呼び、一夜を過ごしたなどと１面トップで批判的に報じた。台湾で公人ではなく、日頃注目を浴びているわけではない細川さんに対し、そのプライベートを大々的に報じる価値があるのかは疑問で、名誉毀損に近いものを感じさせる報道姿勢と言える。
細川さんの台北コンサートは盛況だった（中央社）
報道内容は細川さんがスナックで「30代とみられる長髪の女性」とカラオケと飲酒に興じた後、28日未明にホテルに戻り、それを追うようにスナックにいた長髪の女性も同じホテルに入ったというものだ。
蘋果日報の取材記者は翌日「この女性は誰か」などと細川さんに質問。その模様は紙面掲載に合わせ、動画でも配信された。
同紙は「演歌天王、極楽台北」という大見出しでいきさつを報じたが、「極楽台湾」は2002年、台湾の風俗スポットを紹介して当時の馬英九台北市長にやり玉に挙げられた日本の成人向けガイドブックで、報道は日本人男性による台湾での買春行為を批判するトーンでなされた。
