ニュース 電子 作成日:2014年8月13日_記事番号:T00052106
IC設計大手の聯発科技(メディアテック)はこのほど、同社を離職した研究開発(R&D)部門のベテランエンジニアら10人が、中国の新興スマートフォンブランド、小米科技(小米、シャオミ)向けチップ関連情報などを不正に取得し、中国の同業大手、展訊通信(スプレッドトラム)に売却したとして警察に通報した。これを受けて警察は12日、元エンジニア10人に取り調べを行った他、自宅や再就職先の企業を捜査した。13日付蘋果日報が報じた。

メディアテックでは今年初め、昨年2月に同社を離職し、スプレッドトラムに入社した袁帝文・元営運策略主管が機密情報を不正に持ち出したとして告訴(証拠不十分で不起訴)。その後、同様の行為を働いている社員は1人ではないとの推測から、電子メールの監視や、外部業者に内偵を依頼して約半年にわたる調査を進めていた。
その結果、今年2〜5月に離職した従業員10人が離職前に社内ネットワークで異常な行為を行っており、機密情報に当たるファイルをコピーしていたことが判明した。
なお同10人が再就職した香港系企業、鑫沢数碼(新竹県竹北市)は、スプレッドトラムがメディアテックの開発要員に機密情報を取得させた上で引き抜くために設置した疑いが持たれており、警察が社内のパソコンを解析した結果、同社のサーバーがすべて中国のスプレッドトラム内に設置されていることが判明した。
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