高速道路の昨年の交通量が、1978年10月の中山高速公路(国道1号、基隆~高雄)開通以来、初めて減少したことが交通部国道高速公路局の調べで分かった。統計からは、ガソリン価格の高騰によって、観光・レジャーでのマイカー利用を避け、長距離バスに乗り換える動きがみられる。24日付経済日報が報じた。
マイカーから公共交通機関への利用切り替えが進めば、渋滞改善への効果にも期待が持てる(24日=YSN)
昨年の高速道路全体の交通量は延べ5億5,102万台で、2006年の延べ5億5,653万台を約1%下回った。
路線別で見ると、大動脈の中山高速公路は利用台数が約1%増加したものの、サブ幹線として補完的な役割を果たすフォルモサ高速公路(国道3号、基隆~屏東)は8.52%もの大幅な落ち込みを見せた。
中山高速公路は台北市中心部を通り、桃園、新竹、台中、台南、高雄と西部の主要都市を結ぶ一方、フォルモサ高速公路は主に都市の郊外を走り、沿線には観光地が多い。利用状況の傾向から高速公路局は、「ビジネスでの自動車利用は減っていないものの、レジャーや観光ではマイカー利用を自粛し、長距離バスなどに乗り換える動きがあった」とみている。
なお、高速道路の通行料収入は、交通量の減少に伴って前年比で6,000万台湾元(約1億9,500万円)の減収となった。
MRT利用は大幅増
マイカーの利用を避ける傾向は、都市交通システム(MRT)などの公共交通機関の利用増となっても現れている。
台北捷運公司によると、昨年12月の1日当たりの平均利用者数は過去最高の延べ126万5,000人で、前年同月の115万人を10%上回った。また、昨年1月時点は延べ95万人で33%もの増加となる。
捷運公司は利用者の増加について、ガソリン料金の高騰を挙げる一方、「南港線が新埔(台北県板橋市)から永寧(同土城市)まで延伸した影響も当然ある」と指摘した。
台北市は今年、MRTと市バスの運賃値上げは行わないと表明しており、MRTは今年も順調に利用者数を伸ばしそうだ。