アップルのスマートフォン「iPhone」の指紋認識センサー搭載ホームボタンに採用されるなどサファイアの応用先が拡大する中、サファイア基板メーカー、佳晶科技（プロクリスタル・テクノロジー）の何俊賢総経理は21日、アップル以外のブランドも下半期から相次いで指紋認識センサー搭載機種を発売するため、第４四半期はサファイアインゴットの需要が高まるとの見方を示し、「当社は既に中台の携帯電話メーカーから受注を獲得した」と明らかにした。22日付経済日報が報じた。
観測によると、佳晶科技は台湾ブランドでは宏達国際電子（ＨＴＣ）、華碩電脳（ＡＳＵＳ）、宏碁（エイサー）のサプライチェーン入りを果たしたとされる。
また佳晶科技は、台湾におけるパターン化サファイア基板（ＰＳＳ）の月産能力を現在の12万枚から年内に同25万枚まで拡充する方針で、これにより20〜30％の増収が見込めるとしている。この他、同社が中国・寧夏回族自治区に設立した寧夏佳晶科技も溶融炉110台で今年６月に生産を開始した。
