ニュース 社会 作成日:2014年8月27日_記事番号:T00052350
資源節約と環境保護の理念の下、26日に線香を上げるための香炉、および供え物を置くためのテーブルをすべて撤去した台北市の道教寺院「行天宮」(同市中山区)では、同措置に対する信者らの反発が懸念されたが、撤去初日も朝早くから大勢の参拝客が詰め掛けた。

習慣でお供え物を持参した参拝客も多く、手にしたまま祈りをささげた(26日=中央社)
寺院関係者によると、これまでは2基設置されていた香炉からは絶えずもうもうと煙が立ち上っており、参拝客がやけどした場合に備えて薬も常備していた。
しかし香炉をすべて撤去した26日、寺院内からは完全に煙が消え、ボランティア活動従事者は「空気が良くなった」と喜んでいる。また以前と変わらず大勢詰め掛けた参拝客からも「もっと早く撤去してくれれば良かった」などと寺院の措置を支持する声が相次いだという。
一方で香炉と供え物用テーブル撤去により、行天宮の周辺で参拝客相手に線香や供え物を販売していた業者はやはり深刻な打撃を受けているようだ。
これまでなら、都市交通システム(MRT)最寄り駅の行天宮駅から寺院正門まで歩く間に少なくとも10人以上の線香売りの女性に声を掛けられるのが普通だったが、この日はほとんど姿が見られなかった。
また行天宮近くで50年以上、名物の供え物用菓子「米糕」を販売している女性はこの日も露店を出したものの、「これまでなら午前中に100〜200個売れていたのに、きょうは15個しか売れなかった」と嘆いた。
「生活の手段が奪われた」と寺院の措置に抗議する路上販売業者の声を受け、台北市長選候補の連勝文氏と柯文哲氏は行天宮に対し「業者と共同で新たな名産品を生み出してほしい」との提案を行った。しかし、寺院からは「商業化の否定が建立以来の理念であり、いかなる商品を開発する計画もない」とつれないコメントが返ってきた。
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