ニュース
金融
作成日：2008年1月28日_記事番号：T00005251
元大金控、慶豊銀ベトナム支店買収か
元大金融控股は今週にも取締役会を開き、慶豊銀行ベトナム支店の買収を検討する。元大金控の顔慶章董事長は27日、慶豊集団からの提案を受け、慶豊銀ベトナム支店の買収に向けた検討を進めていることを認めた。元大金控はアジア太平洋地区で海外進出を図る狙いがあるとみられる。28日付工商時報が伝えた。
慶豊集団は慶豊銀の財務状況悪化を受け、資産売却を進める方針を固め、ハノイ、ホーチミン支店の売却に関してはベトナム政府の了解も得ている。元大金控は既に現地調査も終えた段階で、取締役会で買収の是非を判断する。
慶豊銀は台湾の金融機関で初めてベトナムに支店を開設した銀行で、台湾企業の顧客は3,000社を数える。中国からベトナムへの工場移転で顧客数は増加傾向にある。慶豊銀によると、ベトナム支店の年間利益は700万米ドル以上、融資残高は2億3,000万米ドル、預金残高は1億1,000万米ドル。顧客のうち75％を台湾企業が占める。
