台塑集団（台湾プラスチックグループ）傘下、台湾塑膠工業（フォルモサ・プラスチックス、台塑）が、米テキサス州に高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）工場（年産40万トン）を設置することが明らかとなった。投資金額は５億米ドルで同社が100％出資する。2017年第４四半期完成予定で、アジア、中南米市場への販売を狙う。９日付工商時報が報じた。
台塑のＨＤＰＥ工場建設は、年初に発表した、米国子会社、フォルモサ・プラスチックスＵＳＡ（FPC USA）テキサス工場にシェールガスを原料とするエチレンプラント（年産120万トン）を増設する計画に合わせたものだ。台塑は持株比率30％を上限とする出資を計画する同エチレンプラントから原料を調達し、ＨＤＰＥを生産する。
台プラグループは米国を海外第２の石化産業一貫生産基地として位置付けている他、シェールガス商機を好感しており、南亜塑膠工業（南亜プラスチックス）も米テキサス工場でエチレングリコール（ＥＧ）プラントの増設を決めている。
