インターネットショッピング市場ではますます競争が激化しているが、中小企業にとってはこれが成長のチャンスとなっており、中でも今年で創設10週年を迎えるネット販売主体の婦人服ブランド「ＯＢ厳選」は、昨年の売上高が単月で１億8,000万台湾元（約６億4,000万円）、通年で20億元に達した。目標は「ネット販売業界のＺＡＲＡ」だ。29日付聯合報が報じた。
ＯＢ厳選は流行を取り入れた低価格婦人服を販売する。毎日新商品を投入する経営モデルが奏功し、消費者のリピート率を高めている。さらに昨年、若年層をターゲットにスマートフォン向け公式サイトを立ち上げたり、アプリケーションを開発したことで、現在、累計会員数が100万人を突破。１日のアクセス数は25万〜30万件に上っている。
また、同社の実店舗はこれまで、展示スペースとしての機能を主とする台北市忠孝東路５段の１店のみとなっていたが、ネットショッピングを利用しない消費者との接点を増やすため、来年明けに同市東区商圏に本格的なショップを設置する計画で、将来的にはさらなる出店も検討している。
