トヨタの台湾総代理店、和泰汽車はこのほど、統一地方選の選挙戦期間の販売低迷を回避するため、購入者にテレビやホームシアタースピーカーなど総額８万台湾元（約30万円）相当を贈る販促キャンペーンの実施を決定した。通常は12月から本格化する年末商戦を前倒しで仕掛けた格好だ。５日付経済日報が伝えた。
同社本部長の黄明顕氏は「市場の需要は旺盛で、政治的、経済的要素による影響を受けたとしても、市場の見通しを楽観している。販促キャンペーンの前倒しは、ライバルとの差を広げることが狙いだ」と述べた。
和泰は10月に１万1,531台を販売し、シェアは業界トップの33.6％となっている。
和泰は市場全体の販売台数が通年で42万台に達すると予測。台湾製ツーボックスカーが10月に前年同月比13.5％の販売増となっており、トヨタ「ヤリス」、ホンダ「フィット」などツーボックスカーをめぐる商戦が激しさを増していると指摘した。
