鴻海精密工業が10日発表した11月の連結売上高は前月比9.76％増、前年同月比12.85％増の5,147億9,300万台湾元（約１兆9,500億円）と5,000億元の大台に乗せ過去最高を更新した。組み立てを受注しているアップルのスマートフォン「iPhone6／６プラス」の販売好調に加え、10月から販売を開始したタブレット端末「iPad Air 2」、「iPad mini 3」の出荷も貢献した。11日付工商時報が報じた。
同社は、需要期に入り３大製品（消費者向け電子製品、パソコン、通信製品）の出荷が軒並み増加し、消費者向け電子製品が最も伸びたと説明した。
証券会社は、アップル製品の需要が旺盛なことから12月も過去最高を更新し、通年で４兆元突破が見えてきたと指摘した。
なお、市場の予測ではiPhone6の下半期世界出荷台数は9,000万台で、来年第１四半期は4,700万～5,000万台とみられる。鴻海が組み立てを独占受注しているiPhone6プラス需要が特に旺盛なことから、鴻海の好調は来年第１四半期まで続く見通しだ。
