23日付電子時報によると、中国・華虹集団傘下のファウンドリー、上海華力微電子（ＨＬＭＣ）が来年、1,000億台湾元（約3,800億円）を投じて12インチウエハー工場を新設し、28、16／14、10ナノメートルと、３世代にわたる製造プロセスを導入すると伝えられている。月産能力は３万〜５万枚の見通しだ。ＨＬＭＣについては、台湾のＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）が先ごろ、同社と28ナノプロセスで提携すると発表しており、新たな12インチ工場設置計画が高い注目を集めている。
ただ業界ではＨＬＭＣの28ナノプロセスによる量産が本格化するまでには少なくとも２〜３年の期間が必要との見方が出ている。
ＨＬＭＣは中国において数少ない12インチ工場での生産を専門とするファウンドリーで、2012年下半期に量産を開始。現在の生産能力は月産３万6,000枚となっている。今年は低価格を武器にメディアテックの携帯電話用ベースバンドチップを受注したとされ、55ナノプロセス生産能力の50%を同社に振り向けていると伝えられている。
