ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）が９日発表した2014年連結売上高は前年比56.6％増の2,130億6,300万台湾元（約7,900億円）で過去最高を更新した。10日付工商時報などが報じた。
同社が同日発表した昨年12月の連結売上高は前月比1.8％増、前年同月比30.5％増の170億7,500万元で、昨年第４四半期は前期比3.5％減の554億5,200万元だった。
証券会社は、同社は昨年の携帯電話用チップ出荷目標３億5,000万セットを達成し、第４世代（４Ｇ）移動通信規格ＬＴＥチップ出荷は3,000万セットを超えたと指摘した。
証券会社は、今年第１四半期は非需要期ながら中国の春節（旧正月、2015年は２月19日）向け需要で前期比５～10％減収にとどまり、第２四半期は増収に転じると予測した。また、ＬＴＥ対応製品の出荷成長でオクタコア（８コア）プロセッサー「ＭＴ6595」「ＭＴ6795」の出荷が順調に進む他、20ナノメートル製造プロセスのチップが上半期にサンプル出荷でき、16ナノプロセスのチップが年末にも市場に投入される見通しで、今年通年の連結売上高は前年比８％増の2,300億元と予測した。
一方、同社はこのほど、共同購入型クーポンサイト最大手、夠麻吉（GOMAJI）の株式を取得した。市場では投資額は9,375万元、出資比率は4.4％とみられている。
