パソコン大手、宏碁（エイサー）が12日発表した昨年の連結売上高は3,298億3,500万台湾元（約１兆2,000億円）と前年比8.4%減少し、過去８年で最低となった。エイサーは、コンシューマー市場の需要が振るわなかったと指摘した。13日付経済日報などが報じた。
昨年第４四半期の連結売上高は前期比0.01%増の856億9,100万元と前期比横ばいの目標を達成した。エイサーは、最大市場の欧州で出荷が減少したが、２番目の北米市場で感謝祭、クリスマス需要期にクロームブック（グーグルのクロームＯＳ＝基本ソフトを搭載したノートＰＣ）など低価格製品の需要が予想以上に強く、ノートＰＣ事業全体を支えたと説明。この他、新製品を投入したスマートフォンやタブレット端末など、ノートＰＣ以外の事業の小幅成長も目標達成に貢献したと指摘した。
証券会社は、エイサーが昨年第１〜３四半期に11億3,600万元の純利益を上げていること、第４四半期は損益均衡以上となる見通しから、通年では昨年の赤字205億1,900元から黒字に転じると予想した。
