中美矽晶電子（シノアメリカン・シリコン・プロダクツ、ＳＡＳ）および台塑集団（台湾プラスチックグループ）傘下、台塑台湾勝高科技（フォルモサ・サムコ・テクノロジー、台勝科）のシリコンウエハーメーカー２社は20日、８インチウエハーの値上げを決めた。値上げ幅は８〜10%。第２四半期にも８インチおよび12インチウエハーを同時に値上げする方針だ。21日付経済日報が報じた。
業界関係者によると、ＳＡＳと台勝科の値上げは信越半導体やSUMCOといった日本の同業に追随するもので、合晶科技（ウエハーワークス）も後に続くとみられる。なおSUMCOは今年通年で30〜35%の値上げを行うと表明している。
８インチウエハーがまず値上げ対象となったことについては、過去２年間で多くの工場が損失に耐えられずに閉鎖した一方で需要はますます高まっており、世界で20%以上の供給不足が生じていることが背景にある。
