大手求人求職情報サイト、1111人力銀行が２日、業界別の求人の見つけやすさを指標化した「産業求職景気信号」の2015年予測を発表した。10産業項目のうち「従来型産業・製造業・エネルギー」や「物流・運輸」など５項目で、求職者数が求人数の10倍を下回る「青」となり、比較的就職しやすいことが分かった。なお、同指標が発表されたのは今回が初めてだ。３日付工商時報が報じた。
今回の予測で業種全体の求職倍率が10倍未満となった５業種は、▽従来型産業・製造業・エネルギー▽物流・運輸▽民生サービス▽工商サービス▽医療・農牧・環境──だった。
1111人力銀行の李大華広報総監はこの結果について、医療・農牧・環境は高い専門性が求められるため人手不足が続いている一方、その他の業種は世界的な景気回復や内需拡大で求人が増えているためと指摘した。
業種全体の求職倍率が10倍以上30倍以下になったのは、▽情報・科技▽建設・不動産▽教育・政府・団体▽小売業──の４業種で、マスコミ・出版は求職倍率30倍超えとなった。
「産業求職景気信号」は、業種ごとに就職市場の求人数に対する求職者数の比率を３段階に分け、その比率が10未満の場合は「青」、10以上30以下は「黄」、30超えは「赤」としたものだ。
