宏達国際電子（ＨＴＣ）は１日、バルセロナで２日（現地時間）に開幕するモバイル業界の見本市、モバイル・ワールド・コングレス（ＭＷＣ）のプレスカンファレンスで、新たな旗艦機種「HTC One M9」を発表した。「Ｍ９」はローズゴールドとシルバーの２色を組み合わせた金属製筐体を採用するなどプレミアム感を前面に打ち出している。今月中にも台湾や欧州の一部を皮切りに、北米などで順次発売する予定だ。２日付工商時報が報じた。
「高級感」と「工芸品」のイメージを打ち出し、記者会見に参加した王雪紅（シェール・ワン）董事長らは自信をのぞかせた（１日＝中央社）
また「Ｍ９」の背面カメラは旧世代の「Ｍ８」で搭載した、ウルトラピクセル技術採用の２つのレンズを備えた「デュオカメラ」ではなく、画素数を2,000万画素に高めた通常のイメージセンサーを採用した。
なお「Ｍ９」のディスプレイは５インチ、1,080ピクセルと「Ｍ８」から変更がなかったことについて業界では疑問視する声も出ているが、張嘉臨・世界業務総経理は「５インチ画面は世界の各市場で最も需要度の高いサイズ」と強調。かつ視覚効果や消費電力を考慮して同規格を採用したと説明した。
