大手求人求職情報サイト、1111人力銀行の調査によると、今年大学などを卒業後または兵役終了後すぐに就職を予定する新卒者の割合は73%と、過去５年で最高となった。同サイトでは現在「新社会人歓迎」の求人が約25万件と例年を上回っており、新卒者の多くが早めに就職のチャンスをつかもうとしていることが分かる。９日付工商時報などが報じた。
台湾大学で行われた８日の就職説明会では、参加企業200社、求人件数２万件以上とともに過去最高を記録した（８日＝中央社）
調査によると、新卒者に最も人気の業種はＩＴ（情報技術）・ハイテク（41.7%）、次いで従来型産業・製造（28.7%）と、昨年から順位に変動はなかった。1111人力銀行の李大華・公関（広報）総監は、企業では▽グーグル▽台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）▽中華郵政▽台湾銀行▽長栄航空（エバー航空）▽中華電信──など、大手、著名、公営の企業に人気が集まっていると指摘した。
一方、新卒者の仕事選びの基準は多い順に▽学んだことを生かせるか▽自分の興味に合うか▽給与──だった。なお、新卒者が期待する初任給は月３万872元（約12万円）と前年比1,511元増加した。ただ、行政院主計総処は今年の新社会人の初任給は月２万7,000〜２万7,500元と予測している。
