ゴルフクラブ受託生産大手の大田精密工業（Ｏ－ＴＡプレシジョンインダストリー）は昨年、自転車事業が大幅な成長を遂げ、早ければ今年同事業が黒字転換を果たす可能性が出てきた。16日付蘋果日報が報じた。
同社はカーボンフレームの自社ブランド高級自転車「VOLANDO」を手掛けており、従来、台湾南部を中心に事業を展開し、高級自転車のニッチ市場を固めることで同業他社と一線を画してきた。
今年は新たに中華圏を中心とした海外の中高所得層をターゲットとし、オーダーメイドの台湾自転車旅行プランを提供するなど需要の掘り起こしに努めている。また、今年夏には新光三越百貨高雄左営店（高雄市左営区）に初の百貨店出店を果たし、台湾初の高級カーボンフレーム製自転車の貸し出しや組み立て・修理サービスを行う予定だ。
今年はこれらの取り組みにより、自転車事業で30％増収を目指している。
