ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）はこのほど、米移動通信キャリア、Ｔモバイルの認証を取得し、第４世代移動通信システム（４Ｇ）でVoLTE（ボルテ）対応のモバイル端末向けチップの対米輸出を開始する。18日付工商時報が伝えた。
メディアテックはこれまで、ライバルの米クアルコムに比べ、技術格差があるとされてきたが、今年第３四半期にはＬＴＥサービス「カテゴリー６」対応のチップを投入。さらに次世代の「カテゴリー10」対応チップを開発することで、クアルコムとの競争力を高める構えだ。
メディアテックの４Ｇチップは既に、中国の移動通信キャリア３社のほか、欧州でボーダフォン、オレンジの認証を取得済みだ。
Ｔモバイル向けの出荷開始で、メディアテックのスマートフォン向けチップの売上高に占める４Ｇ用チップの割合は今年第１四半期に20％を超え、第２四半期には30％を突破すると予想されている。
