電子機器受託生産大手、和碩聯合科技（ペガトロン）が23日発表した2014年の財務報告によると、通年の連結売上高は前年比7.4％増の１兆197億台湾元（約３兆9,000億円）、純利益は53.34％増の146億5,800万元で、いずれも過去最高を記録した。アップルのスマートフォン、iPhone6を受託生産した効果で、同社はスマホなどモバイル端末製品の売上構成比が昨年45〜50％と、ノートパソコンなどを上回り最大となった。24日付工商時報などが報じた。
今年通年の展望について程建中同社執行長（ＣＥＯ）は、モバイル端末が引き続き成長を続ける他、ノートＰＣなどの情報通信機器が小幅成長を見込め、昨年並みの５～10％増収を達成できると説明した。
なお、第１四半期の見通しについては、例年の非需要期のため、ノートＰＣ、マザーボード、デスクトップＰＣの出荷量が前期比15～20％減少、ＰＣ以外の製品は売上高で20～25％の減少を見込んでいる。証券会社は、モバイル端末事業が引き続き好調なため売上高が2,700億元と、昨年第４四半期に次いで四半期ベースで２番目に高くなると予測している。
