ニュース
社会
作成日:2008年2月22日_記事番号:T00005654
農作物の農薬残留、過去最悪の1割に
行政院衛生署が21日に発表した1月の野菜および果物の残留農薬検査結果によると、サンプル検査をした70件のうち7件が不合格で、不合格率は近年来最悪の約1割に達した。
衛生署によると、不合格率は従来5%前後を維持。1月に農薬残留量が増えた原因としては、低温の雨天が続き作物の生育が遅くなったため農薬散布の期間が長くなったことや、春節(旧正月)前に野菜価格が高騰し、農民が収穫を急いだことが挙げられるという。
残留農薬が最も多かったのは、彰化県二林鎮の万興合作農場のキャベツ。検出された農薬「フィプロニル」は0.16ppmと、残留農薬の基準値である0.03ppmの5倍を超えていた。フィプロニルは、体重60キロの大人が毎日100グラム摂取した場合、肝臓や甲状腺に異常が出るという。
残留農薬が問題になっているのは、域内農作物だけにあらず。中国から輸入されたキウイ19トンからは、残留農薬基準値の4.4倍に当たる4.4ppmの農薬「カルベンダジム」が検出されている。
しかも、このキウイは春節前後に少なくとも7トンが中部の市場に出回ったとみられており、衛生署では、中国キウイのサンプル検査率を従来の2~5%から、今後は20%に引き上げて検疫を強化する方針だ。
カルベンダジムは長期間大量に摂取すると骨髄や肝臓に異変が起こるほか、男性は精液減少、睾丸縮小など、女性は奇形児誕生の危険性があるという。
衛生署は、野菜や果物は多種類を平均して摂取し、残留農薬のリスクを分散するよう呼び掛けている。