電源アダプター最大手、台達電子工業（デルタ・エレクトロニクス）の海英俊董事長は29日、第２四半期は２桁の業績成長を見込んでいると語った。パソコン用製品、ＩＡ（インダストリアル・オートメーション）設備、受動部品が第１四半期より伸びる他、買収した欧州電源システム大手、エルテックが来月から連結決算の対象となるためと説明した。証券会社は、同社の第２四半期連結売上高は前期比15％増の約500億台湾元（約1,950億円）近くに達すると予測している。30日付蘋果日報などが報じた。
海董事長はまた、今後中国政府が進める「一帯一路（シルクロード経済ベルトと海のシルクロード）」政策に伴い流通ルートの整備が進むとして、鉄道車両メーカー、中国中車集団（ＣＲＲＣ）向けの車両用電源の他、港湾用クレーンに注力する考えを示した。
なお、同社の第１四半期連結売上高は432億200万元で、前期比13％減、前年同期比0.3％増となった。また、連結純利益は38億7,000万元で、前期比23％減、前年同期比15％増だった。
