米マイクロソフト（ＭＳ）が29日に公開した、顔写真により性別と年齢を判定するウェブサービス「How-Old.net」（http://how-old.net）が台湾でも話題となっており、大勢のネットユーザーが自分の顔をコンピューターが何歳と判断するか試している。

米ＮＢＡの台湾系選手、ジェレミー・リン（26・林書豪）は37歳と判定された（２日＝中央社）

　同サイトはユーザーが自分や年齢を知りたい人物の顔写真をアップロードすれば、プログラムが画像に写った顔の瞳孔、目尻、鼻など27カ所から年齢と性別を割り出す仕組みとなっている。集合写真などで複数の人物を同時に判定することも可能だ。

　蘋果日報はこのほど、同サイトを利用し、芸能人やスポーツ選手、政治家など有名人の顔写真を使ってどのように判定されるか実験を行った。

　まずはアラフォーとなった今も「台湾ナンバーワンモデル」と呼ばれ、台湾美人の代名詞的存在であり続ける林志玲（40）。同サイトは彼女を実年齢より13歳も若い27歳と判定した。若さを保つ努力がコンピューターにも認められたようだ。なお人気俳優の金城武（41）も同じく27歳と判定された。

　またスポーツ選手では、童顔で知られるプロ野球選手、彭政閔（中信兄弟エレファンツ、36）の写真を使って実験を行ったところ、26歳と判定された。これについて彭選手は「スポーツ選手は若いころは老けてみられるけれど、歳を重ねると年齢が分からなくなる。新陳代謝が良いからね」と感想を語った。

　若く判定されがちな芸能人、スポーツ選手に対し、政治家は実年齢よりも高く判定される傾向にあるようだ。先月撮影された馬英九総統（64）の写真を３枚を使って実験したところ、１枚は55歳との結果が出たが、もう１枚は66歳、最後の１枚はなんと84歳との判定が下された。やはり激務の政治家は疲れが顔に出てしまうのだろうか。

　なお、最近メディアでその言動が取り上げられることの多い、柯文哲台北市長（55）は56歳と判定された。

　ただこのプログラム、数名のエンジニアがわずか１日で作成したものだそうで、実際の年齢をずばり言い当てることもあれば、大きく外すこともあるようで、あまり信用度の高いものではなさそうだ。