４日付工商時報によると、中堅通信キャリアの亜太電信（アジア・パシフィック・テレコム）は今週開催する董事会で、同社との合併を計画している新興通信キャリア、国碁電子（アンビット・マイクロシステムズ）を傘下に抱える鴻海精密工業の意向を受け、システムインテグレーション（ＳＩ）子会社を設立するとの観測が出ている。これに対し業界では、新会社はインダストリー4.0（第４次産業革命）、モノのインターネット（ＩｏＴ）、ＩＴ（情報技術）分野をターゲットとするもので、先ごろ鴻海が発表した韓国ＩＴサービス大手、ＳＫ Ｃ＆Ｃとの戦略提携で重要な役割を果たすとの見方も出ている。
これに関連して亜太電信は最近、ＩＴ、技術部門などの従業員を対象に新会社への移籍について意向調査を行っているとされるが、同社広報部は３日、メディアの取材に対し「よく分からないためコメントできない」と回答した。
鴻海は昨年６月、ＳＫ Ｃ＆Ｃ社株式の4.9%を取得、さらに今年３月末に同社と戦略提携を結ぶとともに合弁会社設立を発表し、今年５月に業務を開始すると発表していた。
