謝長廷民進党主席と馬英九国民党前主席の与野党総統候補による1回目のテレビ討論会が24日行われた。有権者からの質問に回答するという形をとった今回は、選挙戦で優位に立つ馬候補の政策などの問題点を、弁論に強い謝候補が攻撃するという構図となった。25日付中国時報などが報じた。
1分半という短い時間の制約で、回答は表面的なものとどまったという不満の声も上がっており、支持率にも大きな変動はなったようだ。謝候補は2回目に勝負をかけたいところか(24日=中央社)
中国との航空直航便について、「平日の定期便就航を推進する」と大幅な開放を訴える馬候補に対し、謝候補は定期便は中国との間で「国内線」か「国際線」かが問題となり、台湾の「主体性と安全」を基に議論しなければならないと批判した。
また外交面では、馬候補が民進党政権の8年間で9カ国と断交したことを非難し、「国際外交上の台湾の地位について中国と協議し、双方の休戦を実現する」と政策を語れば、謝候補は「休戦に反対する人はいない」としつつ、「対立政党の失敗を喜ぶ」態度は台湾の全体利益に不利になると国民党を批判し、中国との協議の前に台湾内部の団結を呼び掛けた。
台湾のアイデンティティ問題に関して馬候補は、「私は台湾人であり、中華民国の国民だ。100年後死んで灰になっても台湾人だ」と語り、台湾アイデンティティをアピールした。対中関係では、「統一しない、独立しない、武力を行使しない」の「3つのしない」、および「任期中は国家の統一問題で協議しない」という公約を改めて訴えた。これに対し謝候補は、「10年前は『新台湾人』、5年前は『台湾人で中国人』、今日は『台湾人』だ」と、馬候補の一貫性のなさを指摘した。
2回目の3月9日は、メディアの代表者が質問を行う形式で実施される。