製薬会社、晟徳大薬廠（センター・ラボラトリーズ）は15〜31日に乳幼児用粉ミルクの中国大手で香港上場の澳優乳業（オースニュートリア・デイリー）の株式20%をオースニュートリア・ホールディングスなど主要株主から１株3.01香港ドル（約47円）で買い増す。これまでに株式29.6%を取得しており、出資比率５割近い筆頭株主となる。11日付工商時報が報じた。
林栄錦・晟徳董事長は、澳優乳業はオランダのHyprocaの株式51%を保有し、世界の羊生乳の20%を確保していると指摘した。Hyprocaは現在、中国の羊乳ブランドの最大手だ。澳優乳業は中国、オランダに販路を擁するだけでなく、米国でも審査を申請済みだ。
林董事長は、澳優乳業は将来、各種機能性粉ミルクを開発し、晟徳の業績に貢献すると予測した。長期的には、戦略パートナーからの出資受け入れも検討している。
