ＤＯＷＡホールディングスは８日、子会社のＤＯＷＡメタルテック（ＤＭＴ）が伸銅品メーカー、名佳利金属工業（桃園市中レキ区、レキは土へんに歴）と、伸銅品のプレス事業の合弁会社、同和利精密部品（桃園市楊梅区）を設立したと発表した。名佳利で製造した伸銅品を合弁会社でプレス加工し、アジアへ販売する計画で、10月に事業開始予定だ。
合弁会社は資本金8,500万台湾元（約３億3,000万円）で、ＤＭＴが80%、名佳利が20%を出資する。
ＤＭＴが日本でプレス事業を行うパワーモジュール製品は、新エネルギー機器や産業機械用途での成⻑が期待され、特にアジア市場での需要拡大が見込まれている。合弁会社はＤＭＴの持つプレス技術、名佳利の持つ生産能力を生かすことができるほか、名佳利に近く、スクラップの有効活用、運送などの効率化が可能だ。将来はプレス機を増設し、プレス製品のバリエーションを増やす計画だ。なお、ＤＭＴは名佳利と中国での⻩銅条の購入などで提携している。
ＤＭＴは今後、昨年９月よりプレス加工を開始したタイと台湾の２拠点でプレス加工を行い、アジアでの伸銅品事業の拡大を進める。
