鴻海精密工業が８日発表した４月連結売上高は前月比4.19％増、前年同月比19.71％増の3,524億6,700万台湾元（約１兆3,800億円）で、同月としての過去最高となった。コンシューマー向け電子製品の出荷好調が貢献した。一方、パソコンと通信関連製品の出荷は横ばいだった。９日付工商時報が報じた。
４月は増収となったものの、例年第２四半期は非需要期に当たり、また鴻海が受託生産を手掛けるアップルのスマートフォン、iPhone6/6プラスの販売ピークが過ぎたとみられることから、証券会社は第２四半期の業績が第１四半期より落ち込むとの予測を変えていない。
アップルは今年第３四半期に新機種、iPhone6s、iPhone6cを発売予定と伝えられており、鴻海はこの効果で第３四半期から再び業績が上向くとみられる。
