ニュース 電子 作成日:2015年5月13日_記事番号:T00056949
台湾中部の高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)サービス事業者、威達雲端電訊(ビー・タイム)は12日、臨時の董事会を開き、多額の損失を理由にWiMAXのサービス提供を中止することを決議した。13日付聯合報が報じた。
ビー・タイムはまだ国家通訊伝播委員会(NCC)への申請は行っていない。同社は申請が認められた後、顧客の契約解除などを進めた上で、免許と使用周波数帯を返納することになると説明した。
ビー・タイムは、南部でサービスを提供してきた大同電信(大同インフォコム)、北部でサービスを提供している威邁思電信(VMAX)という2社のWiMAX事業者を傘下に置く。
このうち、大同電信は昨年末に免許更新が認められず、VMAXは今年7月までに免許更新申請を行わなければならない。ただ、ビー・タイムが中部でのWiMAXのサービス中止を決めたことで、VMAXも免許更新を見送り、サービスを終了する可能性が高いとみられている。
ビー・タイムは昨年10億台湾元(約39億円)の赤字を計上した。現在の契約件数は約1万件とされる。大同電信、VMAXを加えた3社の累積損失は100億元近くに上る。
NCCはWiMAX事業者の免許返納を見越し、移動通信事業者に2,600メガヘルツ(MHz)帯を割り当てる入札を年内にも実施する構えとされる。WiMAXはこうした動きを「政治的圧力」だとして批判していた。
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