７日付工商時報が海外メディアの報道を基に伝えたところによると、鴻海精密工業が生産を手掛けるノキアのタブレット端末「Ｎ１」が、今後インドおよびインドネシアで発売されるとの観測が出ており、大規模な人口を抱える両国での販売が実現すれば鴻海の業績に大きな貢献が見込めると予測されている。
報道によると、ノキアのＮ１は６月29日にインドネシア政府の認証を取得した他、その申請資料には鴻海の子会社、「Futaihua Industrial（富泰華工業）」の名称が記載されていたという。このため同国では鴻海の現地販売会社を通じて販売されるとみられている。またインドの貿易情報サイト「Zauba」のデータベースでも、Ｎ１が「テスト用」に輸入されたとの情報が見つかっている。
なおノキアのＮ１は１月に中国で発売され、初回出荷分の２万台が即日完売するなど好調な売れ行きを記録。その後、台湾でも５月に発売された。
この他、ノキアは来年以降、鴻海との提携によりスマートフォン市場に再進出することを計画しているとの観測も出ている。
