新北市の私立大学、輔仁大学（新荘区）では５年前より、在籍する女子学生をモデルに起用したカレンダーを写真サークルが企画、制作し、毎年のように話題を集めている。これに触発されてか、同じく新北市の私学、淡江大学（淡水区）も今年、同様のカレンダー制作を進めており、企画者は「（芸能人やモデルを起用した）輔仁大学の『職業美少女』とは異なり、当校のモデルは全員素人だ」と対抗意識を燃やしている。

淡江大学の女子学生たち。プロのヘアスタイリストを招いて撮影が進められている（ブログ「淡江大学女子学生カレンダー」より）

　輔仁大学が発売する女子学生カレンダーが注目を浴びる背景には、芸能人やファッションモデルの在学生を積極的に起用していることが理由の一つとなっており、昨年末に発売した今年度向けカレンダーは、既に映画に主演した経験を持つ女優の宋芸樺がモデルを務めたこともあり、用意した2,000部が「秒殺」で売り切れ、500部を増刷する人気を博した。

　一方、淡江大学の女子学生カレンダーを企画した同校出身のフリーカメラマン、游勝富氏は、母校のために何か意味のあることをしたいと考え、１年の準備期間を経て今年、実行に移すことを決めたそうだ。

　そして年初にインターネットを通じてモデルを募集したところ、意外なほど大きな反響があり、数日間で100人を超える応募があったという。この中から12人を選抜し、５月に撮影を開始。既に９割方完成したという。

　游氏は「あまり知られていないが淡江大学の女子学生最大の特色は清廉さだ」と強調。カレンダーの雰囲気もその特色を生かした内容となると語っている。ちなみに同氏が撮影した写真を試験的にネット上の掲示板にアップロードしたところ大きな話題を集め、「わざとらしさがなく、近所の女の子のようだ」などと好意的な評価が集まった。

　なお淡江大生の「清廉さ」についてある学生は、同大が都市部から離れた自然豊かな場所にあるため、純朴なタイプが多いと説明している。ただ、モデルを務めた林妤臻さんは「輔仁大には絶対に負けたくない」と勝ち気なところを見せている。

　淡江大学の女子学生カレンダーは早ければ９月に1,000部を発行する予定だ。輔仁大と淡江大のカレンダー対決は、果たしてどちらに軍配が上がるだろうか。