鴻海精密工業が10日発表した７月連結売上高は前月比２％減、前年同月比19.97％増の3,121億9,200万台湾元（約１兆2,200億円）で、同月としての過去最高を更新した。アップルのスマートフォン新機種「iPhone6s」出荷を前に、前月比１割の減収が予想されていたが、消費者向け電子製品の堅調な需要で小幅減収にとどまった。10日付工商時報などが報じた。
鴻海は、７月は消費者向け電子製品が前月より伸び、通信、コンピューターはほぼ横ばいだったと説明した。
今後の見通しについて証券会社は、鴻海は８月中旬〜下旬にiPhone6sの量産、出荷を開始するとみられ、売上高に反映されるのは９月になると予測した。第３四半期の売上高は前期比１割増え、第４四半期はさらに伸びるとみている。
