マイクロ波部品メーカー、昇達科技（ユニバーサル・マイクロウェーブ・テクノロジー）はこのほど、工場拡張のため、基隆市七堵区の土地と建物を１億1,400万台湾元（約４億4,000万円）で取得したと発表した。同社は、最近受注が相次ぎフル稼働状態のため、第１期拡張で生産能力を２～３割増やし、現在40％の外部委託比率を引き下げる考えだ。19日付経済日報が報じた。
同社は、マイクロ波部品が売上高の６割近く、高周波部品が４割を占める。世界３位以内の通信設備メーカーも顧客で、第４世代移動通信システム（４Ｇ）ＬＴＥ対応製品など、第３四半期は新規受注の出荷が相次ぐ見通しだ。小型基地局向けにミリ波部品を出荷している他、モノのインターネット（ＩｏＴ）関連部品も出荷が始まり、来年以降は大きく成長すると見込んでいる。
同社の第２四半期売上高は３億6,800万元で過去最高を更新した。上半期売上高は６億7,000万元、粗利益率は40.56％、純利益は１億700万元で前年同期比1.2％増だった。
証券会社は、同社の下半期売上高は前期比５割増え、単月および四半期ベースいずれも過去最高を更新すると予測した。
