市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの予測によると、９月上旬の液晶パネル価格は液晶テレビ、液晶モニター、ノートパソコン用いずれも下落する見通しだ。中国の国慶節（建国記念日、10月１日）向けなどの在庫積み増しが一段落したためで、特に大型テレビ用パネル価格の下落が顕著だ。７日付工商時報などが報じた。
テレビ用パネル価格は、65インチは10米ドル以上、55インチは９米ドル下落する見通しだ。中国のパネルメーカーの供給量増加で、40～43インチは３米ドル以上の下落。中国と韓国メーカーの価格競争で、32インチは４米ドル下落し、オファー価格が70米ドルを割り込む予測だ。
モニター用パネル価格は、23.8インチと27インチが２米ドル前後、19.5インチと18.5インチが１～1.5米ドル下落するとみている。
ノートＰＣ用パネル価格は１年以上下落が続いており、15.6インチなどは既にコスト割れしている。パネルメーカーはノートＰＣ用パネルを生産する第５世代工場で小規模な減産に踏み切り、価格交渉にも慎重な姿勢だ。
