鴻海精密工業の子会社、富智康集団（ＦＩＨモバイル）の陳振国副総裁は14日、中国電子商取引（ＥＣ）大手、阿里巴巴集団控股（アリババ・グループ・ホールディング）のクラウドサービス「阿里雲」を展開する阿里雲計算が中国・浙江省杭州市で開催した開発者イベントに出席し、胡暁明同社総裁と共同で、同国における起業家向けプラットフォーム「淘富成真」の創設計画を発表した。15日付蘋果日報が報じた。
胡総裁は、「クラウド、ビッグデータ、傘下のクラウドファンディングサービス『淘宝衆籌』、商品のマーケティング能力などアリババ・グループのリソースをより多くの起業家に提供し、共に夢をかなえたい」と語った。
一方、鴻海は製造工程の設計やサンプルの製作、サプライヤーの選択、小規模生産、知的財産権の保護といった面で協力を行う。
なお鴻海の周正浩協理は、「淘富成真」プロジェクトにより、中国の消耗型経済に変革をもたらし、起業家が活躍する舞台を提供したいと語った。
