世界銀行が28日発表した2016年度のビジネス環境ランキングで台湾は11位と前年より８ランク順位を上げ、過去最高となった。評点は80.55点で前年比0.02ポイント上昇した。29日付工商時報が報じた。
同ランキングは世界189の国・地域を対象に、▽会社設立▽建設許認可取得▽電力供給▽財産権登記▽信用情報取得▽少数投資家保護▽納税▽貿易▽契約履行▽破産処理──の10項目を総合評価するもので、台湾は電力供給で２位だった他、契約履行では前年の93位から16位へと大躍進した。一方、貿易は評価方式の変更で前年の32位から65位へ大きく後退した。
１位は10年連続でシンガポール、２位はニュージーランドで上位２位は昨年と同じ顔ぶれだった。アジアでは韓国が昨年から１ランク上昇し４位、香港は２ランク後退して５位となった他、マレーシアが18位、日本は34位、中国は84位だった。
国家発展委員会（国発会）は、台湾は2008年から７年間で50ランク上昇したと指摘。来年は上位10位入りを目指したいと述べた。
